鈴本演芸場

鈴本演芸場

中央通りを歩いているとネオンがうるさく感じるはずなのに、なぜかそこに寄席の織が馴染んでいる。上野の定席と言えば「鈴本演芸場」。安政4年創業という歴史を持っていながら、飲食物の持ち込みが自由という驚きの寄席だ。

寄席後の飲み歩きを想定しつつ、寄席中に空腹にならない程度に持ち込むのもいいだろう。ちなみに、着席すると目の前の座席に設置された折りたたみ式のテーブルが使用できるが、何かに似ていると感じるだろう。

そう、実は演芸場の先先代は鉄道マニアだったらしく、特注で誂えたものらしい。なんだか旅行を彷彿とさせられ、客席に座っただけでも非日常を感じられる嬉しさ。

持ち込み自由ということで、焼酎ボトルと氷セットなんてものを持ち込んでくる強者もたまにいるようだが、一応「寄席」という場所は大人の遊び場ということで迷惑がかからない程度に楽しむのであれば結構という懐の広さ。